ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序
セルアニメでの特撮を目指す
- 異物感のない映像を目指した
- 第六使徒はラフ原をもとに作成した
- モニターグラフィックス表現の進化により、監督のイメージしていたものを実現できた。
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
キャラクターアニメーションへの挑戦
- 主役級のキャラクター表現にチャレンジ
- 撮影作業内では重くて扱えない特殊エフェクトを扱う特技というセクションをつくった。
- 落下使徒戦は当初作画の予定だったが、作業が間に合わずCGでの制作に。
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q
プリビズによるアイデア出し
- 演出面へのCGの参入が大きなテーマだった。
- ヴンダー発進シークエンス
- 6月頃まさゆき氏の絵コンテで作業をすすめていた(僚艦も収めたカット。クジラが飛び立つ感じ。)
- タイミング悪くアベンジャーズが公開、作中のヘリキャリアの演出を庵野監督が観て「被っている!」となり全体的に変更へ。
- 7月ごろに発進シークエンスの新コンテ。
- 10月にはバーチャルカメラでの撮影を行ったが、監督が縦パンが気に入らずプリビズ作業に。
- コンテ通りではなく、プリビズを通したアイデア提案で作成した。
- 予告
- これもCGによるプリビズ作業を行った。
- 「コンビナート」「たくさんのエヴァ」「人とは思えない動き」をもとにアイデア出し
- しかしデジ部のアイデアはほとんど全く使われなかった。
- 板野バージョンのプリビズ作業も。
- 手書きのコンテはない
- アニメらしくなくていいという指示がありラストカット以外は動きの整理だけ。
- イメージボードでは当初は雪が降っていたが、晴れ&雲もない状態に。
- 走ってる動きは破から持って来たりしている。
- エヴァQを経て、庵野さんがプリビズで映画作成するようになった。
- コンテに縛られず、プリビズを通してアイデアを出していく方向性に。
アニメ(ーター)見本市
- HILL CLIMB GIRL
- 凝ったセットアップを初めて実施。
- 『神速のRouge』や『カセットガール』でも使いながら改良。
- カセットガール
- 3Dでセル調のエフェクトにチャレンジした
- OP
- お題「ターくんが街中を歩いている」
- 50カットほどアイデアを出し制作
- ターくんの動きにはQの予告で撮ったモーキャプを流用。
- これもコンテ無し。
シン・ゴジラ
プリビズによる演出のサポート
- タバ作戦
- 制作状況によってプリビズのバージョンをいくつか制作
- 橋を飛ばされ自衛隊に被害が出た後も戦車隊がゴジラを阻止すべく射撃を続けるシーン有り(講演中公開映像内)
これからのデジタルワーク
- プリビズに力を入れていこうかと思っている
- 監督には「脚本からプリビズまでで予算の把握をしたい」という意向がある
- プリビズで面白いかどうかはわかる。そこで判断する勇気を持つべきではないか
- CGで一原をやり、二原を作画でやるというのを少しずつやっている。
- 面白い部分を自分達でコントロールし、仕上げを外注するというプロセスも検討
- 見本市を通して気づいたがスタジオ内だと5分作るのが限界。
- プリビズで面白さを固めて外注という形をイメージ
- カラー内で庵野さんの実写アニメ両方に関われるのは演出部とデジ部のみ。
- リーダーとモデラーが不足中で募集中。