2020/04/04

美術手帖 2004年6月号


digi+KISHIN(篠山紀信)氏と庵野さんの対談記事が掲載されている。
主として、「デジタルカメラで動画を撮影する」という文脈において互いの意見を交換している感じ。


庵野さんが実写を始めた文脈について、庵野さんの表現を引用して「被写体とのコミュニケーション願望」とするのはありだなぁと思った。


この対談前にdigi+KISHIN氏は『ラブ&ポップ』を鑑賞しているようで、話は同作の撮影に関しての話題に。

最初の「だからあれはね、庵野さんにとっては習作ですよ(笑)」とのコメントからはじまり、「魚眼レンズで撮ることでね、あなたのエッチ心が映像から削がれちゃってる」等、同氏の容赦ないツッコミが飛んでいる。

それに呼応する形で「魚眼レンズ入れとくとラク」「やっぱり、人間の目で見た映像が欲しくなった」「いやらしい感じは標準じゃないと出ない」との庵野さんの証言が出てて良い。

ちなみにdigi+KISHIN氏、ラストの渋谷川については「とてもよかった」とのこと。


話はdigi+KISHIN氏の息子さんが観た『花とアリス』へ。岩井俊二監督を「あなた(庵野さん)のお友達の」と表現した部分は笑った。

「前半はすごく良かったが、キャラ設定やストーリーといった意味や理由を前提とした撮影になると「映画」に収斂していってしまうのが苦手」と語るdigi+KISHIN氏。

それに対し、「映画でつらいのは、どこかでまとめなきゃいけないこと。そこでなにか純粋性が消えることはある」と返す庵野さん。この辺の文脈の行き着いた先が『監督失格』のプロデュースなのかなぁと思ったり。