2020/03/26
熱風 第10巻第7号 通巻115号
2012年7月10日から東京都現代美術館で開催された、「館長 庵野秀明特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」が特集されている。
その中に、庵野さんのコメントが6ページ掲載。
実際に上記博物館に展示された特撮小道具をコレクションされていた方のコメントも熱くて読み応えがあり(東日本大震災を生き残ったコレクションの話など)、面白い特集になってるので必携です。
序盤は、特撮博物館が実現するまでの経緯について。鈴木Pの「大人の力」すげーってなるお話。まぁその力は数年後『風立ちぬ』で庵野さんに炸裂するわけですが……
特撮博物館を準備するにあたり、鈴木Pより「お客さんを呼ぶために、短編でもいいから映像を作りたい」との提案があり、『巨神兵東京に現わる』を制作することに。
そこで巨神兵を使うに至った経緯も語られているわけだけど、その流れで宮崎駿監督の特撮要素についても語って面白い。
レイアウトチェックで宮崎駿監督に「光線というのは真っすぐでいいんだ」と直されて、「わかりました。東宝にします」と応える庵野さんのエピソード。よい。
特撮業界入りせず、アニメ業界入りした経緯について。『ガメラ1』の素晴らしさについても触れてます。
樋口さんの存在が、庵野さんにとっていかに大きいかがわかるエピソードだなぁと個人的には思いました。樋口さんがいるおかげで庵野さんの特撮魂は昇華されているというか。そんな二人が組んだ特撮が面白くないわけがないな、と庵野ファンとしては思います。
「ウルトラマン」のすごいところとして「若いスタッフで作っていたこと」だと指摘する庵野さん。アニメージュスペシャル GAZO Vol.2でも「ガメラ1」について近いことを語っていましたね。