2020/03/20

別冊JUNE 1996年11月号


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小説JUNE 1996年8月号 No.80でのインタビュー記事の続編のような形。全7ページ。
ゲストに野火ノビタ氏を加えてのトーク。氏が加わってくれたおかげで終始ディープな話を聞けている。


冒頭で氏の『大人は判ってくれない』に触れているほか、終盤には『絶対安全剃刀』にも触れている。「女」を描くにあたっては『絶対安全剃刀』のアスカの表現には敵わなかった、とのこと。

『絶対安全剃刀』より

序盤、少女漫画のどこがいいのか聞かれた庵野さんが「自分じゃ理解できない所がいい」「例えばくらもちふさこさんの少女マンガをアニメにしようなんて無理」と答えてるあたり、『彼氏彼女の事情』放送2年前の段階としては印象的。


エヴァ16話「死に至る病、そして」では当初、使徒がシンジとコミュニケーションを取るような描写を入れるつもりだったが、副監督の鶴巻さんが「使徒がここで日本語を話したらおしまいですよ」と指摘。結果、カヲル登場まで人語を話す使徒はとっておき、16話は自分のことをじっくり考えるインナースペース的な話になった、との証言が興味深い。


また、レイというキャラクターを分裂症的に書こうとした際に詰まり、友達に借りた「別冊宝島の精神病の本」の中のポエムが「これは確かに常人の感覚じゃなくてよかった」という話も。(現在捜索中)